2012年6月16日土曜日

限界に挑戦したワイン「アウターリミッツ」


本日から、エノテカ・オンラインのワインノートがスタートします。

エノテカスタッフが実際に飲んだワインについてじっくりと語ります。
初回のワインはモンテス社の新商品
“アウターリミッツ ソーヴィニヨン・ブラン”




















≪限界に挑戦した≫

という凄い触れこみで入荷してきたワイン。
まず、そのボトルに驚く。

モンテスのシンボルマークと言えば「天使」が真っ先に思いつくもの。
しかし、このワインにはその天使がどこにもいない。
しかも荒涼な地をイメージしたのであろうラベルには、
疲れ果てたのか、肩を落として佇む男性の後ろ姿が一人。

これがモンテスの表現する≪限界の地≫なのだろうか。


モンテス社が新たに目を付けた土地、
アコンカグア・ヴァレーのサパジャールの土地は、海岸線からわずか7kmしか離れていない場所。
荒野のような土地で育てられたブドウを使ってこのアウターリミッツのワインは造られている。
灌漑施設はあるものの通常3月には水分が干上がってしまうような厳しいテロワール。
ブドウのみならず、その他の植物さえ、まともに育つか分からないような
極限の土地でブドウが栽培されているという訳だ。

なるほど、これでラベルの男性の姿には納得した。


では、その≪限界≫を味わってみよう。

開けたてをグラスに注いだ瞬間広がる青々とした香り。
口に含むと、ソーヴィニヨン・ブランらしい爽やかで
キレのあるシャープな酸を感じられる。
一方で、厚みのある果実味が余韻に残る。
アフターは最終的に“グラマーなソーヴィニヨン・ブラン”という
イメージへと次々に変化していく。

この変幻自在のワインはなんなのだろうか。
ソーヴィニヨン・ブランとは、
このように難解なワインだっただろうかと考えを巡らしてしまう。


この謎めいたワインを深く理解したい。
もう一口、飲んでみる。

次に現れる表情はフレッシュな柑橘系のニュアンス。
一方でマンゴーやパイナップルなどの少しオイリーな
トロピカルフルーツのような香りが顔を出してくる。

そうかと思うと、どこか潮風を思わせるようなミネラルを感じる芳香に変化する。
まるでこちらを翻弄するかのような、小悪魔的な魅力にぐんぐんと引き込まれてしまう。


このソーヴィニヨン・ブラン、正直かなり変わり種ではある。
これが、極限の大地で生き抜いたブドウの生命力の成せる技ということなのだろうか。

比類なきほどの複雑さは、他の何とも比べることはできない。
まさに、限界の地に挑戦したことでしか得られないような、唯一無二のテイスト。
その孤高の味は、最後の一滴まで我々にさまざまなことをたたみ掛けてくる。
そして、飲み手は確実にそれに魅了されるに違いない。


貴重な1本に出会えた。



▼今回ご紹介したワイン▼
・アウターリミッツ・ソーヴィニヨン・ブラン/モンテスS.A. 3,150円
http://www.enoteca.co.jp/online-shop2/detail.php?shohincode=0668106723B1
・アウターリミッツ
http://www.enoteca.co.jp/online-shop2/list.php?special=MO




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