2012年6月23日土曜日

喜びを感じ、楽しみを見つける 「ブラネール・デュクリュ」

とある週末の午後、シャトーイベントが開かれるとうワインショップへ足を運んだ。
フランスからオーナー夫妻が来日するという贅沢さに、心躍らずにはいられない。

穏やかで丸く上品。
親しみ易く温かい。
優しさの中に感じる芯の強さ。
















ワインではなく、オーナーの印象だ。
シャトー・ブラネール・デュクリュのオーナー、パトリック・マロトー氏。
スイッチが入ったのか、とにかく語る。
熱血というよりは、胸に秘めた思いを丁寧に伝える印象だ。
威張っているわけではない。

だが確実に誇りを持っている。
オーナーの話はさておき、肝心なのはワインだ。

ブラネール・デュクリュ2007年、2008年をテイスティング。

正直、お世辞にも2008年は今すぐ開けて楽しもう!という気にはなれない。
口に含んだ瞬間、猛烈な自己主張を始める。香りはまだまだ閉じているのに、
それ以外の要素が『我先に!』と言わんばかりに押し寄せてくる。

なるほど、これはなかなか気が強い。
暴れん坊な印象だ。だが、ここでオーナーの話を思い出した。

2008年は20年先まで長く楽しめる。』

時を経て丸みを帯びて穏やかになることはよくあるではないか。

身近にいる誰かさんの様に。

それを思えば、この2008年も可愛く思えてくる。
これからどんな大人に成長してくれるのか、とても楽しみだ。

それに比べて2007年はなんとも素直で上品。
新鮮な果実とミネラルの複雑な香り、そして甘美なスパイスのニュアンス。
果実そのもののあるべき姿で、フレッシュな飲み易さ。
これがオーナーの語る『純粋な喜びを感じさせてくれるワイン』なのだろう。

なるほど、これには納得。
気の強い2008年はまだまだ落ち着くのを待つ必要がある。
しかし、既にピュアな気持ちを忘れずに上品に振る舞うことができる2007年は、
もう明日にでも一緒に食卓を囲みたくなる。
そうした色気が2007年にはある。

どちらもグレートヴィンテージでなくとも、充分に個性があり面白い。

 今宵のディナーは2007年をお誘いするとして、2008年には大人しく待っていてもらおう。
『お利口にしているんだよ』とセラーに念を送りながら。



2007年に出会えた喜びと、2008年を待つ楽しみ。
 


そう言えば、オーナーのポリシーは
『喜びを感じること、楽しさを見つけること』ではなかったか。
気が付けば、まんまとオーナーの魂胆にはまってしまった。


思わず笑みがこぼれる。
さすがだ。


▼今回ご紹介したワイン▼
2007 シャトー・ブラネール・デュクリュ 7,560円
http://www.enoteca.co.jp/online-shop2/detail.php?shohincode=0100304913A7&banner_id=wn
2008 シャトー・ブラネール・デュクリュ 6,930円
http://www.enoteca.co.jp/online-shop2/detail.php?shohincode=0100304913A8&banner_id=wn

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