2012年7月12日木曜日

トスカーナの楽園「カパンネッレ」①

「暑くないか?」フィレンツェ空港に迎えに来てくれたドライバーのカルロが開口一番聞いてきた。「大丈夫!」と言うと、「本当か?よく平気だな」と言って彼が指差した先には「38℃」の文字。
聞けば今年のトスカーナは5月下旬からずっと35℃超の天候が続いており、雨も少ない。
直近の天気予報によると、この暑さは7月中旬まで続くそうだ。

トスカーナはここ数年こういった天候が続いているそうだ。
そう言えばここ数年ワインの不出来を聞いたことがない。

キャンティ・クラシコの南東部に位置する小さな街、ガイオーレから急な坂を200mほど上がると「楽園」に辿り着く。
















「カパンネッレ」
ワイナリーの創設は1974年、ローマの実業家ロセッティ氏により開かれた。
1987年に現オーナーで、先日はオーナーとして初来日を果たしたジェームズ・シャーウッド氏が取得以降、大規模な投資が行われ、醸造施設は一新し、畑も買い足され現在の形となった。




様々な施設の刷新と共に、2003年に設置されたのがセラー内の「CAVEAU(カヴォー)」と呼
ばれる一室。映画に出てくる宇宙船のような扉を開けると、そこには45に区画された
空間が広がり、今は38の空間がワインで埋まっている。言わばカパンネッレ風のワイン・バンクだ。



カヴォーのオーナー達のほとんどがイタリアの他各国のレストランの経営者達。
カヴォーはオーナーの所在地が重ならなければ誰でもなれる。
毎年新ヴィンテージを60本以上購入することだけが条件だ。
結果としてイタリア各地の銘店やワインショップ、そして世界の銘店が名前を連ねることになる。

このカヴォーのコンセプトを考えたのは初代オーナーのロセッティ氏。
シャーウッド氏にその意思が引き継がれ形になった。

カヴォーの使い方はオーナー達によって様々だ。
自らのビジネスとは関係なく、毎年カパンネッレを買いカヴォーに収める人もいれば、イタリアの友人にギフトを送りたい時はここから直接出荷する人もいる。
またレストランのオーナーはお客さんがイタリアへ旅行すると言えば、カパンネッレを紹介し、ここに泊ってくれたお客様に自らのカヴォーのストックを提供する。

要はみんなカパンネッレのワインが大好きであり、自分の周りの人々に好きなワインを
紹介するツールとしてカヴォーを使う。
結果として好きな人の輪は広がり、カパンネッレは大きくはなくても「ニッチ」なマーケットで存在感を見せている。

ワインはご存知のように4種類、シャルドネ、キャンティ・クラシコ、ソラーレ、50&50。
アヴィニョネージとのジョイントベンチャーである、50&50は別として特徴的なのはどのワインのボトルも特注品、ラベルと後ろ側にクボミがあり、様々なカスタムメイドに対応可能となっている。
特に後ろ側のクボミは、ギフトの贈り先の名前を入れたり、企業のロゴを入れたりと、少量ロットから対応出来る。
「自分だけのワイン」という好奇心をくすぐるこのようなサービスはまた、このワイナリーのファンを増やすことの出来るカパンネッレ独特のアプローチである。

看板ワインのソラーレは、元々自家用消費ワインであった。
1990年から生産され、1995年まではカヴォーのオーナー達やごく近い人々に対して振る舞
われ、1996年からマーケットにリリースされた。

50&50は2007年まで毎年アヴィニョネージと交代でワインを造っていたが、
2008年ヴィンテージより全てカパンネッレの手によって造られることになった。
カパンネッレのみの手に委ねられることになれば、これまで以上に安定した酒質を表現できるだろう。もちろんメルロージュースは毎年アヴィニョネージから買うことになる。

                                             
                                                                 
                                                ‐‐‐‐ トスカーナの楽園「カパンネッレ」②へ続く  ‐‐‐‐


▼カパンネッレのワインはこちら▼
http://www.enoteca.co.jp/online-shop2/list.php?special=PR&bunner_id=wn                                           
                                                                                  

                          

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