2012年9月21日金曜日

体を癒す甘口ワイン「ミュスカ・ド・リヴザルト」

季節の移り変わるこの時期、自然界のあらゆるものが変化する。

その影響か、空気の匂いにどこか自然のぬくもりを感じる。
体が癒しを求めている。
夏の暑さに疲れた体に、染みるような癒しが欲しい。

そんな中、まさに求めていた1本に出会った。

『ヴァン・ドゥ・ナチュレール』だ。

ラングドッグ地方のルーション地区、AC生産地区にてミュスカ種100%で造られる
天然の甘口ワイン。

その中でも、ルーション地区モーリーで長い歴史と最大の規模を誇る、
ワイナリー「マ・ザミエル」のミュスカ・ド・リヴザルトが実に素晴らしい。





















200年前にアミエルファミリーが興したのがワイナリーの始まり。
ワイナリーの名前、MAS AMIELは「アミエルの家」を意味しているという。
ルーションらしい、岩山を背後に約170haの畑が広がる様は、なんとも雄大な景観である。














そんな、大自然に囲まれたラングドックの地で造られる、ミュスカ・ド・リヴザルト。
その味わいは、実にチャーミングなのだ。

透明感のある薄いクリアな黄色。
だが、その色からは想像も出来ない程、芳醇なアロマが顔を出す。






















ハチミツや洋梨のコンポートのような甘い香り。
そしてレモンやマスカット、グレープフルーツを思わせる瑞々しい果実のアロマ。
香りに酔いしれながら口に含むと、これがまた心地良い。

フワッと華やかなアロマが体中に染みわたり、まるで自然の優しさに包まれるような感覚。
華麗な技に、思わず心を奪われる。

一瞬のサプライズの後は、とても綺麗に引き下がり、
甘口ワインでありながらも、後味はスッキリとしている。

なんとも理想的なスタイルである。

これは面白いワインに出会った。

週末は、日差しが優しく照らすテラスで味わうとしよう。
天然の甘味に、じっくり癒されようではないか。


▼今回ご紹介したワイン▼
2008 ミュスカ・ド・リヴザルト / マ・ザミエル 3,150円
http://www.enoteca.co.jp/online-shop2/detail.php?hanbai=0&order=0&shohincode=5170842523A8&bunner_id=wn2

▼秋薫る白ワイン特集▼

http://www.enoteca.co.jp/online-shop2/list.php?special=AN&bunner_id=wn





2012年9月11日火曜日

世界に愛されるワイン「ムートン・カデ・ルージュ」

愛されるワインには理由がある。

ワインの好みは人それぞれだ。
我々のように、熱い情熱を注ぎ込む愛好家もいれば、
料理のお供として気軽に楽しむ人もいる。

中には、特別な日に飲むものとして
非日常的な存在として捉えている人もいるだろう。

こうしたワインに対する価値観が人それぞれである中、
長い間、
世界中から愛されるワインが存在する。



その中の一つが、この「シャトー・ムートン・カデ・ルージュ」ではないだろうか。


 




















創立80年以上の歴史を誇る、ムートン・カデ。

1930
年、ブドウが不作となりシャトー・ムートン・ロスチャイルドを瓶詰できなかったことから、
そのブドウを使ってムートン・カデ・ルージュが誕生したというのは有名な話。

この判断を下した、フィリップ・ド・ロスチャイルド男爵が一族の末っ子(カデ)
であったことと、ムートン直系ワインという意味を込めて「ムートン・カデ」と名付けられた。

















なぜ、このワインが世界中から愛されるのか?

理由は実にシンプルである。
それは、「誰がいつ飲んでも美味しいと感じる」からだ。

常に、時代に合った美味しさを追求してきた。

2004年にはこれまでカベルネ・ソーヴィニヨン主体であったセパージュを
メルロ主体に変更したのも、

日本を含む世界5都市でブラインドテイスティングを行った結果である。

グラスに注ぐと、フレッシュな甘い果実の香りが広がる。
ラズベリーやブラックチェリー、カシスなど赤系果実と

黒系果実のアロマが優しく広がる。そしてバニラのニュアンス。
口に含むと、香りに対して落ち着いた印象である。メルロの優しい果実味が全面に出ていながらも、カベルネ・ソーヴィニヨンの深みやタンニンが感じられるバランスの良い味わい。

実にコスト・パフォーマンスに優れている。

なるほど。これが世界から愛される理由か。


じっくり味わうというよりも、気心の知れた仲間と集い、
たわいもない会話を繰り広げ、料理をつまみながら口にする。
そんな気軽さと親しみ易さを持っている。

この親近感こそが、長い間世界中に愛される最大の理由かもしれない。
さて、今夜は仲間と集まろう。

ドーンとマグナムボトルを片手に飲み明かそうではないか!



▼今回ご紹介したワイン▼
2008 ムートン・カデ・ルージュ(記念ボトル) マグナム 3,990円

http://www.enoteca.co.jp/online-shop2/detail.php?hanbai=0&order=0&shohincode=0176542274A8&bunner_id=wn1

 




 

2012年9月2日日曜日

身近な贅沢「テヌータ・フレスコバルディ・ディ・カスティリオーニ」

「灯台もと暗し」

とでも言おうか。
常日頃から身近にあるものには、なかなか気がつかないものである。

我々は無意識のうちに、珍しいものや目新しいものにばかり目がいってしまう。
近くにあったが為に、新鮮味が無くなり興味の対象から外れてしまうことがある。

だが、ふとしたことがきっかけで、ちゃんと向き合ってみると、
案外「イイモノ」だったりする。

それがこのワイン、「テヌータ・フレスコバルディ・ディ・カスティリオーニ」だ。





このボトルに見覚えがある人も多いのではないだろうか。
イタリアの名門「フレスコバルディ」。
トスカーナの各地に畑を所有し、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノやキャンティなどを始め、
数々の優良ワインを造り続ける、ヨーロッパ最大級のワイナリーだ。

















ワイナリーはラベルそのもの。クラシックで趣がある画だ。
だが、このラベルの印象が堅過ぎてやや損をしている気もする。

なぜなら、テヌータ・フレスコバルディ・ディ・カスティリオーニ(この名前にも少々難がある。)は、
とてつもなく明るくチャーミングなワインだからだ。

カシスやブラックベリーの黒系果実のアロマ、そしてバニラやシナモンの甘い香り。
奥から樽の香りがふんわりと漂い、ややスモーキーな印象を与える。
口に含むと濃厚なエキスから、徐々に果実味がじわじわと滲み出る。

口の中で広がる、ブドウの厚み。
果実味が全面に出ているにも関わらず、重たすぎずに滑らかでいて美しい。
丸みを帯びたタンニンが、酸味と一体になって心地よく喉を通る。

まさに、思わず心が踊り出す理想的なバランス。

カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、カベルネ・フラン、サンジョヴェーゼ。
この4品種が一致団結して、見事なハーモニーを演出している。
そんなイタリアの陽気さを感じる明るい味わいのせいか、
テヌータ・フレスコバルディ・ディ・カスティリオーニを飲んだ時から調子がいい。

もっと早くに口にするべきであったことが悔やまれる。
実に惜しい。


ワインを飲んで後悔するとは、なんとも久しぶりの感覚だ。



▼今回ご紹介したワイン▼
2009 テヌータ・フレスコバルディ・ディ・カスティリオーニ 3,045円
http://www.enoteca.co.jp/online-shop2/detail.php?hanbai=0&order=0&shohincode=0446434813A9&bunner_id=wn