2013年1月17日木曜日

隠れた逸品、ブルゴーニュ・ブラン



誰にでもあるだろう。
人には教えたくないとっておきの一本。

「美味いんだな~これが。」

と声を大にして言いたい反面、
自分だけ知っているという優越感に浸りたくもなる。

そんなとっておきの一本が
ドメーヌ・ルーロのブルゴーニュ・ブランだ。





















なんだブルゴーニュ・ブランか、と甘く見てはならない。
本当にいい造り手は、ACブルゴーニュクラスにおいても、
その手腕を十分に発揮している。
またドメーヌのスタイルを知るための指針にもなるのが、このACブルゴーニュだ。

ドメーヌ・ルーロ。

日本での知名度こそ高くはないものの、イギリスやフランス国内においては、
その実力はコシュ・デュリやコント・ラフォンと並ぶと評されるムルソーの造り手。
新樽と旧樽を巧みに使い、1年近い瓶熟成を経てリリースするため、
シルキーでキメが細かくアフターが長いワインが生まれる。

現在オーナーを務める、ジャン・マルク・ルーロ氏。
なかなかの男前だ。























かつてルーロ氏は演劇の道を志したが、1982年父親の急死により、
実家のワイン造りを継ぐこととなる。ルーロ氏がドメーヌを引き継いだのは1989年のこと。
以来、ルーロ氏は彼ならではの洗練されたスタイルを確立してきた。

大柄で肉付きがよく、ヴァニラとオークの香りが特徴的な
従来のムルソーのイメージを覆すかのような繊細な味わい。
スタイリッシュでエレガントなスタイルこそが、ムルソーに一番向いていると彼は判断した。

















そんなルーロ氏が手掛ける逸品が、このブルゴーニュ・ブランだ。
ブドウ栽培から醸造まで全てムルソーと同じ造り方で造られる。
唯一異なるのは、澱の上での樽熟の期間が少し短いということだ。
ブルゴーニュ・ブランのブドウは、ムルソー・アペラシオンから小さな小道を
1本挟んだだけの区画で、非常にムルソーに似たテロワールを持つ畑で栽培されている。



















色は艶やかで、表面に張りのあるゴールドイエロー。
アプリコット、パイナップルのアロマに少しスモーキーなニュアンス。
そしてシトラスなどの柑橘系の爽やかな刺激。

口に含むと、丸ごと桃にかぶりついたようなフレッシュな果実味があり、
真っ直ぐな酸が感じられる。
それを率いるようにミネラル感と旨みがしっかりと浸透してくる。
ブルゴーニュ・ブランとは到底思えない、クオリティの高さ。
ルーロ氏のワイン造りに対する誠実さ、本気度が伝わってくる。

なにも格付けばかりが逸品とは限らない。
グラン・クリュだろうがプルミエ・クリュだろうが、
村名だろうが、うまいものはうまい。


     


さすが、コシュ・デュリやコント・ラフォンと並ぶ造り手ドメーヌ・ルーロ。
ブルゴーニュ・ブランにおいても、その実力を存分に発揮し、
まるでムルソーを飲んでいるかのような、錯覚を楽しませてくれる。

まさに、規格外のブルゴーニュ・ブランだ。


▼今回ご紹介したドメーヌはこちら▼
http://www.enoteca.co.jp/online-shop2/list.php?special=VG
▼今回ご紹介したワインはこちら▼
2010年ブルゴーニュ・ブラン / ドメーヌ・ルーロ 3,990円
http://www.enoteca.co.jp/online-shop2/detail.php?hanbai=0&order=0&shohincode=0212901923B0&bunner_id=wn8