2013年4月20日土曜日

天才醸造家が醸す「究極のエレガンス」

「透き通った泉のように美しいワイン」

この言葉が私の好奇心を掻き立てた。

なんとも幻想的で神秘的な言葉。
これほどに美しい表現を用いたワインに、私は未だかつて出会ったことがない。

『パトリス・リオン』

彼こそが、このワインを造り出す天才醸造家だ。

















ニュイ・サン・ジョルジュの名門、ダニエル・リオンの長男パトリスは、
2000年に独立し、自らドメーヌを立ち上げた。

「自分らしいワインを表現したい。」そんな一心からの独立。
現在は息子マキシムと共にワイン造りを行っている。

パトリスはかつて、アンリ・ジャイエからの強い影響を受け、オレゴンをはじめ各地でコンサルタントとして活躍するなど、天才的な醸造のセンスを発揮してきた。

最新の栽培、醸造、熟成に関する全ての技術を絶えず研究し、品質管理を徹底させる。
パトリス・リオンは畑の持っている特徴、可能性を表現することに
非常に貪欲な生産者としても知られている。















そんなパトリス・リオンの真髄を追及するには、
やはりモノポール(単独所有畑)を試すのが一番であると私は考える。

ニュイ・サン・ジョルジュの1級畑、「クロ・サン・マルク」。






ドメーヌの正面に位置するこの畑には、粘土質の層が約1.5mもあり、
しっかりとしたパワフルなタンニンが生み出される。

ドメーヌの評判を一気に引き上げた、看板ワインであることは言うまでもない。

事実、フランス国内での評判は高く、
既に5つの3ツ星レストランにオンリストされるほどの実力だ。

その実力がいかなるものか、早速試してみようではないか。



凝縮したブラックベリーやフランボワーズのアロマに、
スミレやハーブ、そして野性味を感じるスパイシーなニュアンス。

次から次へ、グラスから立ち込める様々なアロマは、
まるで湧き出る泉のようである。

口に含むと、ブラックチェリーを中心とした黒系果実を思わせる
ブドウのエキスがゆっくりと広がりる。
しっかりとした酸がバランスを整え、上品なタンニンが味わいに奥行きを与える。
時間が経つにつれて、奥底に静かに眠っていた
果実の甘味が徐々に顔を出し始める。

ニュイ・サン・ジョルジュが持つパワフルさを感じながらも、
どこかシャンボールを思わせるような、華やかで上品な味わい。

「透き通った泉のように美しいワイン」

この言葉の意味をようやく理解した。

究極のエレガンスを求める、天才醸造家が行きつくところ。
テロワールの個性を尊重しながらも、テロワールを越えた美味しさがそこにはある。

パトリス・リオンはまだまだ進化し続けるに違いない。
その成長をじっくりと見守ろうではないか。



▼ご紹介したワインはこちら▼
2010年 ニュイ・サン・ジョルジュ プルミエ・クリュ クロ・サン・マルク  10,500円
http://www.enoteca.co.jp/online-shop2/detail.php?hanbai=0&order=0&shohincode=0237078613B0&bunner_id=wn12