2013年7月26日金曜日

コート・ロティ最上の造り手が生み出す、感動を与える極上シラー。

ワインには、いつも驚かされることが多い。
先入観に支配された我々の思考を弄ぶかのように、
思いもよらぬ結果をもたらす。
いくら書物で知識を増やそうとも、ブドウや地域の特徴を知っていようとも、
その年の気候に詳しかろうとも、ワインの味わいは、決して教科書通りのものではない。

私にそう気づかさせてくれたワインが、
このルネ・ロスタンの「コート・ロティ」である。






南フランス・ローヌで地方で造られる、シラ-最高峰のワイン。
過酷な急斜面から生まれるコート・ロティのワインは真の強さがありながら
ローヌ地方のワインの中でも、最も繊細なワインと称される。


















一般的に、シラーと聞けば、濃厚でスパイシー。
タンニンは力強く、パワフルで野生的なイメージを想像する。
さらに南仏のシラーと聞けば、グルナッシュと共にアッサンブラージュされることが多く、
その圧倒的なブドウのパワーを感じる力強い味わいを思い起こすだろう。















昔、幸運にも私は、このルネ・ロスタンが造る「コート・ロティ」を飲む機会に恵まれた。
まだ未熟であった私は、南仏のシラーと聞くやいなや
安易に典型的なシラーの味を予想した。

ところが、それは大きな間違いであったのだ。

口に含んだ途端、衝撃が走った。
あまりの衝撃に、今でもそのことを鮮明に覚えている。

透き通るような透明感。そして、シルクのような滑らかな口当たり。
カシス、ラズべりーの豊満なアロマに加え、
フローラルな華やかさがグラス全体を覆う。

「果たしてこれが本当にシラーなのか。」

衝撃と疑問が頭の中を駆け巡る。
何よりも驚いたことが、シラーがまるで
ピノ・ノワールのような繊細さ、そしてエレガントさを放っていることである。

本来対極のタイプであるはずの、シラーとピノ・ノワール。
ルネ・ロスタンの造るシラーはまるで、ピノ・ノワールを彷彿とさせたのだ。

だが、それは紛れもなくシラー100%から造られるワイン。
その証拠に、黒コショウのスパイス、ブラックオリーブやタバコのニュアンス、
といったシラーの特徴に加え、繊細さの中にも
上質なブドウが煮詰まったような凝縮感を感じるのだ。


さすが、シラーの神様と称えられるルネ・ロスタン。
驚くほど繊細で極めてピュアな美しいワイン、これぞシラーの真骨頂とも言うべき逸品を
造り出す天才的な醸造家だ。












1971年にドメーヌを設立して以来、一代で築き上げたドメーヌは、
今やコート・ロティ最上の造り手として一目置かれている。

伝統的な製法と革新的な製法を見事に融合させたワイン造りで、
コート・ロティのテロワールを最大限表現し、シラーの魅力を引き出す。
手間暇かけ丁寧に造られるルネ・ロスタンのワインは、言うまでもなく入手困難だ。
その上、完璧主義のルネ・ロスタンは、
納得のいかない年は上級キュヴェを生産しない。

つまり、世の中にリリースされるワインは、
どれも彼が最高品質であると納得のいったものに限られる。

このワインに出会えること自体が、いかに幸福なことであるか。

あらゆる先入観、邪念を取り除き、
静かな気持ちでこのワインと向き合ってもらいたい。

そこには、未だかつて味わったことのない、
感動が待ち受けていることだろう。


▼今回ご紹介したドメーヌはこちら▼
RENE ROSTAING ルネ・ロスタン

▼おすすめのワインはこちら▼
コート・ロティ・アンポジウム / ルネ・ロスタン    8,925円











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