2013年8月31日土曜日

「ムルソーの巨匠」が手掛ける、チャーミングな白ワイン。

「コント・ラフォン」と聞けば、ワイン好きなら誰もが耳にしたことがある名前であろう。
ブルゴーニュの数ある生産者の中でも、間違いなくトップクラスに君臨し、
本拠地ムルソーにおいては、1、2位の座を争う偉大なドメーヌである。

1987年に現当主ドミニク・ラフォン氏が醸造責任者になってからは、
醸造テクニックに偏っていた古い手法を一新し、ブドウ栽培に重点を置いた新しいワイン造りへと改革。自ら畑を耕し、1995年からビオディナミを開始、1998年には全ての畑をビオディナミへ移行いている。





















コント・ラフォンの造るワインは、驚くほど優雅で、長期熟成への非常に高いポテンシャルを秘めている。その実力は世界最高ランクの白ワインと認められており、世界中のワインラヴァーが喉から手が出るほど欲しいワインこそが、コント・ラフォンなのである。

そんな世界を虜にするドメーヌ、コント・ラフォンが、より多くのラインラヴァーに
ワインを楽しんでもらおうと、「より身近でより気軽に楽しめるワインを造りたい」と
マコン村にてリーズナブルなワインを手掛けていることを、ご存知だろうか。
通常2万円、いやそれ以上はするコント・ラフォンのワインだが、その本家コント・ラフォンと同じようにな製法で造られるワインが、なんと5,000円以下で手に入るというから驚きだ。

その名も、エリティエール・デュ・コント・ラフォン。     
つまり、コント・ラフォンの「後継者」という意味である。

マコンの地でドミニク氏が手掛けるワインは、実にチャーミングでシンプルである。
マコンの特徴である、フレッシュさや豊かな果実味、そして芳醇なミネラルを素直に表している。その味わいは、単に「若くてフレッシュ」というわけではなく、「より洗練された優雅なワイン」に仕上がっているのだ。
















それもそのはず。なんせ本家コント・ラフォンと同じくビオディナミを実行、100パーセントマロラクティック発酵、ノンフィルターで瓶詰しているのだ。考えてただけでも、何とも贅沢なマコンである。

マコンのラインナップの中でも、「マコンの中のマコンを造りたい」という
ドミニク氏の想いのもと造られる、このマコン・ヴィラージュを私は特に気に入っている。




洋梨やオレンジのフレッシュなアロマ。そしてハチミツを思わせる甘いニュアンス。
生き生きとした搾りたてのような果実味が、口中で弾ける。
芳醇な口当たりだが、スッキリとしたきれいな酸と上品なミネラルが、洗練された風格を感じさせる。肩の力を抜いて、気軽に楽しみたい親しみやすい味わいだ。


ドミニク氏曰く、マコンのワインは、「ワイワイがやがや!気づいたら無くなっているようなワインであって欲しい。」と願っているという。

難しい話しは抜きにして、仲間と共に純粋に楽しむワイン。
本当に美味しいワインとは、気づいたら、あっという間にボトルが空になっている。
そんなワインなのだと、このマコン・ヴィラージュが教えてくれた。


▼今回ご紹介したワインはこちら▼
2012年 マコン・ヴィラージュ / エリティエール・デュ・コント・ラフォン  3,675円




2013年8月20日火曜日

狙い目はここにあり。白の銘醸地「シャサーニュ・モンラッシェ」の赤ワイン。

毎年、入荷を楽しみにしているワインがある。

ヴィンテージに左右されず、安定した美味しさを届けてくれる、
絶対的な信頼を寄せる造り手。

ブルゴーニュのドメーヌ、「ブラン・ガニャール」のワインである。

















ブラン・ガニャールが所有する畑は、バタール・モンラッシェ、クリオ・バタール・モンラッシェ、
そしてモンラッシェと錚々たる畑。そして、ラ・ブードリオット、レ・カイユレをはじめとする、
シャサーニュ・モンラッシェの6つのプルミエ・クリュに加え、
ヴォルネイやポマールも手掛けている。

















彼の造るワインは、どれをとっても隙がない。
グラン・クリュから村名ワインまで、その1本1本が
誠心誠意込めて造られていることを切に感じる。
ジャン・マルク氏の几帳面な性格がよく表れた、
雑味がない、とてもピュアな味わいはどこか日本人的デリカシーを感じる上、
期待を裏切らないドメーヌとして、私の中で不動の地位を築いているのだ。

シャサーニュ・モンラッシェが本拠地のドメーヌと聞けば、
誰もが真っ先に白ワインを想像するだろう。

無論、ブラン・ガニャールは上質な白ワインをつくる造り手として
申し分無いわけだが、とりわけ私が楽しみにしているのは、
彼が造る赤ワインなのだ。白ワインのイメージが強いブラン・ガニャールだ
が、実は、生産するワインのうち45%は赤ワインが占めている。
とりわけ、私が気に入っているのは、「シャサーニュ・モンラッシェ・ルージュ」。
白ワインの銘醸地で造られる赤ワイン。
これが堪らない。





















グラスに注ぐと、透明感溢れる美しルビー色に心が弾む。
まるで摘みたてのようなフレッシュな木イチゴのアロマに、
ブルゴーニュの自然を連想させるような、花と緑の爽やかな香り。

口に含むと、赤系果実のチャーミングな果実味が広がり、
穏やかな酸味が心地よく喉を流れる。
香りは衰えることなく、グラスの中から華やかに立ち上り、
飲み口はシルキーでまろやか。

ピノ・ノワール本来の素直さ、美しさをシンプル表現した純粋な味わい。
人懐っこい雰囲気のワインで、ついつい可愛がりたくなってしまう。

そして、何よりシャサーニュ・モンラッシェという白ワインの銘醸地で、
敢えて赤ワインを楽しむことに、特別感を感じる。
自分だけのとっておきの1本を見つけたようで、何だか得した気分になる。

ブラン・ガニャールにせよ、コント・ラフォンにせよ、ラモネにせよ、
やはり一流の白ワイン生産者の造る赤は狙い目である。

今年も到着したシャサーニュ・モンラッシェ・ルージュの新ヴィンテージ。
一人優越感に浸りながら、じっくりと頂くこととしよう。


▼今回ご紹介したワインはこちら▼
2011年 シャサーニュ・モンラッシェ・ルージュ / ブラン・ガニャール 5,250円
http://www.enoteca.co.jp/online-shop2/detail.php?shohincode=0205705013B1&banner_id=wn16