2013年10月31日木曜日

『サンジョヴェーゼ100%の情熱が造り出す、最高峰のキャンティ・クラシコ』

イタリアワインの代名詞とも言える、「キャンティ」。

トスカーナ州でサンジョヴェーゼを主体に造られ、豊かな果実味と酸味を持ち、
イタリアならではのいきいきとした味わいが楽しめる、庶民的なワインだ。

 
そのキャンティの生産地域の中でも、より伝統的にワイン造りが行われてきた地域がキャンティ・クラシコであり、「キャンティ・クラシコ」の中でも、樽と瓶を併せて2年以上熟成させ、アルコール度数が12.5%を超えるものだけが、「キャンティ・クラシコ・リザルヴァ」と呼ばれる。
 
この「キャンティ・クラシコ・リゼルヴァ」の最高峰でありながら、その存在を否定するかのような深遠で美しいワインが存在する。

その名も「キャンティ・クラシコ・リゼルヴァ“ランチャ”」。

 





















このワインを造るのは、イタリアで最も権威あるワインガイド、「ガンベロ・ロッソ ヴィニ・ディタリア」の2009年度版において、年間最優秀ワイナリーにも選ばれたイタリア屈指の生産者「フェルシナ」。

フェルシナはキャンティ・クラシコ地区にて、サンジョヴェーゼ100%にこだわった情熱的なワイン造りを行っている。

 











ランチャとは、畑の名前であり、キャンティ・クラシコ最高の区画である。

この区画のサンジョヴェーぜを用いて、優良年にのみ造られる特別なワインである。

フェルシナの凄いところは、「キャンティ・クラシコ」の規定に捉われることなく、あくまで「サンジョヴェーゼ100%」にこだわり続けたとこにある。

ひと昔前まで、キャンティ・クラシコと名乗る為には、白ブドウのブレンドが法的に義務づけられれていた。今もその名残があり、キャンティ・クラシコにサンジョヴェーゼ以外のブドウ品種をブレンドする生産者は多い。
 
だが、フェルシナはサンジョヴェーゼの純粋さとテロワールの良さがかき消されてしまうことを懸念し、あくまでサンジョヴェーゼ100%にこだわった。
 
ワイナリーの看板ワインでもある、この“ランチャ”は、1983年のリリース当初からサンジョヴェーゼ100%で造られていたが、実はこの時、まだキャンティ・クラシコとしては認められていなかったのだ。












「サンジョヴェーゼの純粋さ。」


この言葉が私の胸に深く残った。サンジョヴェーゼが純粋で繊細なブドウ品種であるということを、私は忘れかけていたのだ。
 
フェルシナのオーナーの一人である、ジョゼッぺ・マッツォコーリン氏曰く、
「サンジョヴェーゼとピノ・ノワールは似ている。2つとも繊細で人を誘惑する魅力がある。例えば、ピノ・ノワールにメルロをブレンドしたワインが受け入れられるか。いや、それはできないだろう。それと同じようにサンジョヴェーゼも他のブドウとは混ぜられないのだ。」
 

 
このジョゼッぺ氏の言葉には、実に説得力がある。














第一印象は、ブラックベリー、バニラやファッジの甘い香り。

そこからスパイス、シガ―、カカオなどのアロマが広がり、魅惑的な香りを引き立てる。口に含むと、シルクのようにしっとりとしたタンニンに包まれた果実味が、口の中いっぱいに広がる。

濃厚でありながら、澄みきった酸が全体のバランスを整え、
非常にシルキーでなめらかな舌触り。余韻には、コーヒーやハーブを感じさせる、
程よい苦味が残り、ワインに独特の風味を与えている。

単一品種とは思えないほど、複雑かつエレガントな味わい。
しかし、これがサンジョヴェーゼが持つ本来の魅力なのであろう。

サンジョヴェーゼ100%にこだわり続けたフェルシナだからこそ、成せる技でもある。
まさにフェルシナの真髄ここにあり。
 
これを飲まずして、キャンティ・クラシコは語れない逸品である。

 
 
▼今回ご紹介したワインはこちら▼
2008年 キャンティ・クラシコ・リゼルヴァ ランチャ 税込 5,775円

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