2013年11月25日月曜日

「素晴らしいテロワールを持つ、名門リジェ・ベレール」




私はまだワインの何たるかを知る以前は、“ブルゴーニュ”と聞くと、
「なんだか区画がたくさんあってややこしい。」と思っていた。
しかし、リジェ・ベレールの1本のワインが、

ブルゴーニュのテロワールに興味を抱くきっかけを与えてくれた。

そのワインとは、
ヴォーヌ・ロマネ・ラ・コロンビエールだ。



 




















ワインの話に入る前に、少しばかり造り手の話をするとしよう。
リジェ・ベレールの本拠地はヴォーヌ・ロマネ村で、
かの有名なグラン・クリュ、ラ・ロマネを所有している。
ラ・ロマネとは、ワインラヴァーでなくとも一度は
耳にしたことのあるであろう偉大なワイン『ロマネ・コンティ』と
土壌を分かち合うごく小さなグラン・クリュだ。
0.85ヘクタールという小規模の畑から、ブルゴーニュで
最高に高貴なワインが生み出されている。

















我々ワインラヴァーにとって、
「いつの日か、死ぬ前に一度味わってみたい。」
と願う存在の1つであり、そう簡単に口に出来るものではない。
 

そんな偉大な畑を所有する名門が手掛けるワインの1つが
ヴォーヌ・ロマネ・ラ・コロンビエールである。

ヴォーヌ・ロマネ村の集落の東側に位置するラ・コロンビエールは、
ロマネ・コンティやラ・ロマネ等、錚々たる素晴らしい畑と
垂直に並ぶ好立地に位置し、地層はグラン・クリュに似ていると言われている。
土壌は粘土質で赤茶色。鉄分が多い為、厚みのある力強さと
格調高いフィネスが特徴的だ。

 















実に興味深いのは、
テロワールと品種の特徴を最大限に引き出すため

収穫の時期を変えていることだ。

リジェ・ベレールは所有する畑の中でもラ・コロンビエールの
ブドウを最も遅く収穫している。
粘土質の畑はブドウに必要なミネラルや栄養分を十分蓄えることが出来る為、
少し遅く収穫することにより、ブドウは濃厚な果実味と
切れのある酸をもつブドウになるのだ。
それに対して、シャトーの裏手の畑は石灰質(粘土質が少なく水はけの良い土)で、
ラ・コロンビエールよりも酸やミネラルがしっかりしている。

連続した畑でもこの違い。テローワルとは実に奥が深い・・・。



 




















抜栓してから約1時間半、色はやや明るいルビー色で
ヴォーヌ・ロマネらしい香水の様なフローラルさ。
口当たりはソフトでタンニンが控えめでおとなしいが、
後味にしっかりとした果実の強さを感じる。

ベルベットのような滑らかさと赤系フルーツの香り。
優しくなりがちな村名クラスにして、エキゾチックな味わいにうれしさを覚えた。


熟成後の味わいに期待が膨らむと共に、今日はこのテロワールの魅力を教えてくれた
リジェ・ベレールに心からの敬意を込めて頂くこととしよう。


▼今回ご紹介したワインはこちら▼
2011年 ヴォーヌ・ロマネ・ラ・コロンビエール/リジェ・ベレール
 http://www.enoteca.co.jp/online-shop2/detail.php?hanbai=0&order=0&shohincode=0219735113B1&bunner_id=wn21