2013年12月11日水曜日

長年愛され続ける、ボルドーの実力派シャトー「グロリア」。

体の芯まで冷えるような、寒いこの季節、
部屋に籠ってじっくり飲みたいのは、やはりボルドーの赤ワインである。

それも、じっくりと時を重ねて、じわじわと旨味を増した、
今まさに最高の状態にある、味わい深い赤ワイン。

グラスを傾け、時の経過に想いを馳せて、ワインとじっくり語り合おうではないか。

「シャトー・グロリア 2002年」

まさにこの季節にピッタリの1本だ。



「シャトー・グロリア」、ボルドーワインを嗜む者であれば、
一度はどこかで耳にしたことのある名前であろう。

そう、クリュ・ブルジョワでありながら、
格付けシャトー並みの高品質を誇る、実力派シャトー。

黒系果実の華やかなアロマに、スミレやミントのような清涼感溢れる香り。
主張しすぎない上品な果実味に、タンニンは柔らかくしなやかな味わい。
古き良きボルドーワインを感じさせる、クラシックなテイスト。

ヴィンテージの良し悪しに関係なく、安定した味わいで、
長年愛されてきた無くてはならない存在である。

シャトー・グロリアは、なぜ我々に安心感を与え、愛され続けるのか。
それには、このシャトーの秀逸なテロワールが関係している。
















長年、サン・ジュリアン村の村長を務め、今日のメドックにおいて、
「伝説の男」と称される、故アンリ・マルタン氏。
彼がサン・ジュリアンで数々の特級シャトーから土地を集め、
作り上げたのがこの「シャトー・グロリア」である。

1942年、僅か6ヘクタールの畑から始まったシャトー・グロリア。
格付けシャトーの所有畑がひしめき合うメドックにおいて、
新たなシャトーを作るなど至難の業であった。

しかし、アンリ・マルタン氏は、自身のこれまでの活躍を武器に、
名門シャトーから信頼を勝ち取り、畑を譲ってもらうことに成功したのである。
その名門シャトーの畑というのが、実に豪華な目を見張るものであった。

シャトー・レオヴィル・ラスカーズ、
シャトー・レオヴィル・ポワフェレ、
シャトー・レオヴィル・バルトン、
シャトー・デュクリュ・ボーカイユ、
シャトー・ラグランジュ、そして、シャトー・グリュオ・ラローズ。

これら錚々たる上級格付けシャトーから譲り受けた畑のブドウで、
シャトー・グロリアは造られているのだ。

シャトー・グロリアの人気を支えているのは、何もこの優良な畑に限ったことではない。
畑の数は、およそ50ヘクタール。
あらゆるエリアに点在する畑を統括するのは、並大抵のことではない。















それぞれの畑ごとに成熟度を正確に判断し、
収穫のタイミングを見計らう。
ベストな状態のブドウを収穫するために、決して手間を惜しまない。
この地道な努力があってこそ、秀逸なテロワールの良さが生かされるのである。


さて、シャトーの話はこれぐらいにして、
肝心のワインをじっくり味わおうではないか。





















11年の熟成を経て飲み頃を迎えた、シャトー・グロリア。
チェリーの甘いアロマに、ハーブの香り。
上質な熟成を感じさせる、スモーキーなニュアンスが鼻腔を刺激する。

時を経てもなおフレッシュさを帯びた果実味に、オークの香り。
タンニンはまろやかで、引き締まったボディ。
優しく寄り添うような、人懐っこいチャーミングな味わいだ。
若いヴィンテージではなかなか味わうことのできない、
角の取れたなめらかなテイスト。

これぞ長年愛され続ける、実力派シャトーの魅力。
まさにこの冬じっくり味わいたい、ほっとする1本である。

▼今回ご紹介したワインはこちら
2002年 シャトー・グロリア    税込 6,825円
http://www.enoteca.co.jp/online-shop2/detail.php?shohincode=0100305213A2&bunner_id=wn22



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