2013年12月26日木曜日

愛され上手な三男「シャトー・ダルマイヤック」



幾度も名が変わりながらも人々に愛され続けているワイン。
そんなワインがあることをご存じだろうか。

その名も、「シャトー・ダルマイヤック」。

シャトー・ムートンを擁するバロン・フィリップ社が
ポイヤックに所有しているシャトーであり、
クレールミロンが次男、そしてこのダルマイヤックが三男と称されている。



人間で言うところの三男のキャラクターとは、一般的に溌剌として人懐っこく憎めない。
愛され上手でなぜか一番世渡り上手だったりもする。
そしてこの三男も、その愛され上手の気質を備えていることに、
我々は気付かされることになるのだ。




ダルマイヤックのシャトーは17世紀終わりごろ建てられたが、
当初はまだ高名なシャトー・ムートン・ロスチャイルドの傘下には入っていなかった。
当時格付け第2級だったシャトー・ムートンを格付け第1級に格上げさせた功労者でもある
フィリップ・ド・ロートシルト男爵がダルマイヤックの畑に魅力され、
1924年から畑のごく一部を手に入れ始め、1933年に全ての畑を買収した。

その当時ダルマイヤックはムートン・ダルマイヤックという名称だった。






その後時代の変遷とともにシャトー・ムートン・バロン・フィリップ、
そして現在のシャトー・ダルマイヤックと名を変えていく。
















現在、その名が記されたラベルに描かれている“バッカス(酒の神様)”の
オリジナル作品は、ムートン・ロスチャイルドのワイン美術館に所蔵されており、
ムートンがいかにこのワインを大切にしているかと伺い知ることができる。
まさに、時代を超えて愛されてきたワインなのだ。

 




















さて、そんな歴史に思いを馳せながら飲んでみるとしよう。


一口含むと、さっそく黒果実などの甘みのある香りに惹きつけられる
2008年とまだ若いヴィンテージながら、濃密な香りが立ちあがり、
周りの空気を一気に陽気に変えた。
口に含むと一気に広がる旨味。
溌剌とした果実感がありながらも滑らかで、なんとも親しみやすい味わい。
力強いブドウの凝縮感と程良い酸からは、長期熟成出来るポテンシャルを感じる。

ここまでくるとシャトー・ムートンが関与していようがしていまいが、
この魅力的で美味しい1本に出会えたことに意味がある…
そんな思いすら抱かせるワイン、シャトー・ダルマイヤック。

この溌剌とした三男も年数を重ねるごとに大人になっていくのだろう。
ふと親心のようなものが湧いてくる。


次会う時はどんな成長ぶりを見せてくれるのだろうか・・・

長い月日をかけてその変化を見守ろうではないか。


今回ご紹介したワインはこちら
2008
年 シャトー・ダルマイヤック    税込 6,300
http://www.enoteca.co.jp/online-shop2/detail.php?codehead=&shohincode=0100202013A8&bunner_id=wn23

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