2014年4月11日金曜日

陽光の下で楽しむニュージーランドワイン

一口にワインラヴァーといっても色々な種類がある。

ひとつは「自分の信念を貫き通す頑固なワインラヴァー」。
たとえどんなシチュエーションでも、自分が好きなワインだけを純粋に楽しみ続けるタイプがそうだ。
自宅で家庭料理に合わせるのは毎回ボルドーというのは序の口。
例えば、合わせる料理がとびきり辛い中華であろうと、繊細な寿司であろうと、
「ボルドーの赤が好きだからそれしか飲まない」という友人がいる。

一方で「シチュエーションに合わせて柔軟に対応するワインラヴァー」もいる。
自宅のセラーには、1,000円台のチリワインから、ボルドー、ブルゴーニュの
グラン・ヴァンまで幅広く揃え、シチュエーションに応じて使い分ける。
料理によって、イタリアンにはイタリアワイン、中華にはロゼややや甘口、
和食にはドイツの白や日本ワイン、といった風に。

ワインを心から愛していることに変わりはなく、
どちらがいいとは言えない。そしてどちらのワインラヴァーも魅力的である。

今回は、普段あまりニューワールドのワインを飲まない、
頑固なワインラヴァーにこそ飲んでいただきたい1本を紹介しよう。

初夏の陽光の下で楽しむとするなら、迷わずこのワイン。
「シレーニ エステート・セレクション ザ・ストレイツ ソーヴィニヨン・ブラン」
芝生を思わせるハーブの香りが豊かなこの1本をおすすめする。

屋外でワインを楽しむ際に重要なのは「上質な白ワイン」を選ぶということ。
なぜなら、屋外で飲むと、ワインはぬるくなって輪郭がぼやけてくる。
また、外気によって繊細な味わいを感じにくくなるのだ。
そんな時には、はっきりした味わいと骨格をもつ白ワインを選ぶのがポイントなのである。
  
シレーニ・エステートは、医学書で財を成したグラハム・エイブリー氏が、
「ニュージーランドのフルーツボウル」と呼ばれるホークス・ベイに創設。
「シレーニ」とは、ローマ神話の女神シレーニに由来しているのだが、
酒の神、バッカスと同義とされる女神は、森の神でもあり、
美しく緑豊かな大地にあるワイナリーを形容するのにぴったりである。


冷涼で穏やかな気候を持つニュージーランドだが、
1日の中に四季がある」と言われるほど、昼夜の気温差が激しいのが特徴。
こうした寒暖差と日照時間の長さがブドウに十分な糖度と凝縮した風味をもたらしている。

このソーヴィニヨン・ブランは、ホークス・ベイの対岸にある島、
南島にある世界的に有名なソーヴィニヨン・ブランの名産地、
マルボロのソーヴィニヨン・ブランを100%使用している。

ソーヴィニヨン・ブランというブドウは、
日光を浴びすぎると香りが飛んでしまうため、あえて葉を多く残して栽培しているという。
ソーヴィニヨン・ブランといえば、アロマティックで青々しいフレッシュな香りが身上。
うしたこだわりが、見事な香りと酸をもつワインを生みだすのだ。





















そしてワインを醸造するのは、シレーニの美人醸造家、レイチェル女史。
微生物学のプロフェッショナルとして様々な分野で活躍した後シレーニに入社。
クリーンなワイン造りが得意なレイチェル女史は、
フレッシュな白ワインを生みだすのに長けている。





では、さっそく青空の下でワインをいただくこととしよう。
グラスに注いで光にかざすと、ワインは見事に輝くペールイエロー。
透明感のある色合いが爽やかな香りを期待させる。

グラスからはソーヴィニヨン・ブランらしい、
青々としたハーブに、トロピカルフルーツ、
熟したシトラスフルーツの香りがいっぱいに広がる。






















口に含むと、まず厚みのあるたっぷりとした果実味に圧倒される。
ただフルーティーなだけでなく、
後味にはソーヴィニヨン・ブランらしい苦みがあり、
複雑味が存分に感じられる。
もぎたての青いフルーツを思わせるみずみずしさが、
いくらでもおかわりをしたくなる味わいだ。

ここからがこのワインの真骨頂。
グラスの中の温度が上がるにつれ、果実味がどんどんまるくなり、
甘みのあるトロピカルフルーツの味わいが引き立ってくる。

ニュージーランドの夏の気候は、25℃前後。
もっと涼しいことも多く、ちょうど日本の初夏の気候とよく似ている。

そんな気持ちの良い季節にこのワインを飲んでいると、
ニュージーランドの緑豊かな自然の中で飲んでいるような
気分になってくる。

頑固なワインラヴァーも 、
青空の下でこんなワインを飲んだら笑顔になるに違いない。

今回ご紹介したワインはこちら
2012年 エステート・セレクション・ザ・ストレイツ・ソーヴィニヨン・ブラン /シレーニ・エステート
2,800円税抜 



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